すべての希望がついえたとき、ひとつの運命が動き出す。ある日、鍛冶屋のカイ(トミー・エロネン)のもとに不思議な器を持った骨董屋の男が訪ねてきた。男は、その器は叙事詩”カレワラ”のなかに登場する伝説の器”サンポ”だと伝えた。”サンポ”は人類に幸せをもたらすものであり、唯一その器を開けられるのは、戦士・センプーの息子とされていた。訳も分からずその器をカイが触った瞬間、器の蓋が突然開いた。そう、カイは伝説のセンプーの息子の生まれかわりであった。そこから忘れられていたカイの壮絶なる過去の記憶が徐々に蘇ってゆく。紀元前2000年、”サンポ”を巡っての魔女ノクトレスの息子たちとの戦い、そして唯一愛した女剣士ピン・ユー(チャン・チンチュー)との出会い。いま永遠なる時を超え人類の生き残りを懸けて、ピン・ユーを巻き込んだ戦士と悪魔との闘いが再び始まる。
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